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コブに対する対応とは?

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コブに対する対応とは?

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


では、ここまで見て来た大動脈瘤、早速治療しましょう。

大動脈瘤の治療は、

その瘤がどこにあるか?

どのぐらいの大きさでどのような形か?

によって決定します。

 

治療の方法としては、人工血管で置換する(置き換える)方法とステントグラフト内挿術があり、人工血管置換術に比べ、ステントグラフト内挿術は患者さんへの侵襲が少ないこともあり、適応症例には積極的におこなわれています。

 

施設により、手術適応となるコブの大きさは若干異なるのですが、

以下に各部の大動脈瘤の大きさの手術適応の大体の目安を示します。

  • 上行大動脈瘤:5~5cm以上(大動脈弁狭窄症に伴うものは4.5cm以上)
  • 弓部大動脈瘤:6cm以上
  • 下行大動脈瘤:5~6cm以上
  • 胸腹部大動脈瘤:5cm以上
  • 腹部大動脈瘤:5cm以上

 

もちろんこれに達しない方はコブの形が特殊でなければ通常は手術の適応はありませんが、以下のことに特に注意が必要です。

 

では、大動脈瘤の方が気をつけるべきことはなんでしょう?

 

とにかく大動脈解離と同じように、血圧には注意が必要です。

今後の大動脈瘤の拡大を起こさないためには、血圧の管理を行うことが重要です。

そして血圧の管理に加え、そのほかの動脈硬化の原因となる生活習慣の改善は合わせて行う必要があります。

降圧薬の選択については、こちらも大動脈解離と同様に、必ずβブロッカーと言われる種類の薬を第一として入れる必要があります。

 

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