第375回:厄介な奴がする厄介なこととは?
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は、血糖を下げるために一役買ってくれる「インクレチン」の中に、厄介な奴がいるという話でした。
このことが「肉と魚、どっちが太る?」に関連するというところまででしたね。
そして、その厄介な奴の名前は「GIP」というものでした。
このGIP、本来は、血糖値が上昇するとそれを下げるためのホルモンであるインスリンの分泌を助けてくれるとっても好ましい作用があるのでしたね。
でも、それ以外にもGIPはやや好ましくない面も持ちます。
実は、、、
GIPは、インスリンがたくさん血中に存在すると、体の中の脂肪に働きかけを行い、余った血糖を脂肪に変えて溜め込む、、、つまり太ることを促すことがわかっています。
しかも、これと同時に血液中の中性脂肪から脂肪を切り取り脂肪細胞にしまい込む、、、つまり太ることも促します。
まさに肥満一直線!
ですから、GIPの分泌は肥満を起こす可能性があるのです。
では、、、
食べ物の内容でGIPの分泌に違いが出るのでしょうか?
実は、GIPは特に脂質を多くとった時により多く分泌されることがわかっています。
ということは脂質たっぷりはGIPの分泌が増えて太る???
「じゃあ肉じゃん!肉の方が太るんだ!」
って思いました?
ちょっと待ってください。
魚にも脂質は含まれますよ。
さて、さらなる知識の収集が必要です。
果たして肉と魚、どちらが太るのか?
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