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第357回:やはり二の腕で測るべきです

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第357回:やはり二の腕で測るべきです

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日は、手首で測るやつでも正確に血圧を測れるならそれでいいじゃないか?

ということで終わっていました。

 

でも、そうでもないのです。

 

これだけ技術が進歩して、手首で測るタイプの血圧計が二の腕で測った時と同様の値を正確に出せるようになったとはいえ、それでも二の腕で測るタイプの血圧計を使った方が良いというデータはあるのです。

 

それは、イタリアの研究者たちによって2年ほど前に報告された論文から知ることができます。

 

それによると、、、

研究に参加した方々が、自分の家で自分自身の血圧を測定してみると、手首で測るタイプのものの方が、二の腕で測るタイプのものよりも血圧が高く出る人が多かったという結果が出ているのです。

平均すると5%以上も高かったそうです。

しかも、、、

手首で測った場合、二の腕の時と比べて、血圧の値として10mmHg以上も誤差があった人が60%以上にも及んだとのこと。

これでは、半数以上の人が正確な数値を測定できていないということになります。

 

これは、測定機器の精度の問題ではないようです。

ズバリ、、、

血圧を手首で測定するときの測り方そのものに問題があるということになります。

常に同じ条件で測りにくいという手首タイプの欠点が見えてきます。

 

血圧計はできれば二の腕で測るタイプをお勧めします。

 

でも、コンパクトで扱いやすい手首式がいいというあなたへ、、、

明日は、それならば、できるだけ同じ条件で正確な値を出すための手首タイプでの測定のコツをお話しします。

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