第610回:血糖測定の未来
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
数日前にハイテクな「おしゃぶり」で血糖値を唾液から測定する機械があるというお話をしました。
血糖値をはかるには針を刺して血を出すという「苦痛」を伴う作業が今でも必要です。
そういう意味で、以前ご紹介したハイテクな「おしゃぶり」は痛みを伴わず血糖値を測定できるという点で優れものです。
でも、今の日本では手に入れることもできませんし、そもそもその「おしゃぶり」はまだ実用化されていません。
実は、針を刺して血を出すといういわゆる「侵襲的」な方法ではなく、痛みを伴わない「非侵襲的」な血糖測定の技術開発はすでに20年以上行われているのです。
でもいまだに実用化には至っていません。
そんな中、明るい光も見えています。
昨年の報告で、「中赤外線」のレーザーを用いて血糖値を測定する技術が確立したとの記事がありました。
私自身、「中赤外線」というものはどのようなものかはさっぱりわかりませんが、これまでは「近赤外線」などを用いて開発をしてみたもののうまくいかず、、、、という過去があったようです。
どちらにしてもすぐに実用化とはいかないでしょうが、コスト面などが解決できれば、痛みを伴わずいつでもどこでも血糖測定をできる世界が訪れます。
公共機関に一つ置いておけば、予防医学に大きな貢献をしてくれることになるでしょう。
早くそんな日が来てくれることを望みます。
発売したらすぐ買います、私。
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