第689回:血糖値は良いのに尿糖が出ました❸
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
血糖値は問題ないのに尿に糖が混じる理由。
今日もそのことについてお話ししたいと思います。
そして、今日の理由がもっともみなさんが注意するべきことです。
その理由とは、、、
「食後の高血糖」
このブログでも何回も出てきております。
通常、食後の血糖値は140以下とされています。
しかし、炭水化物を取りすぎたり、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌能力が低かったりすると食後の血糖値が異常に上昇してしまうのです。
この場合、眠気やぼーっとする感じ、イライラなどそれに伴う症状があるときもありますが、まったくそれに気づいていない人も多いのです。
食後の高血糖を気付かないうちに放置すると、いつの間にか糖尿病になってしまいます。
でも、症状がなくても食後高血糖があったかどうかをある程度見極めることができる方法があります。
それが、、、
食後に尿糖の有無をしらべるということ。
血糖値が食後に異常に上昇しているときに腎臓で作られた尿には糖が混じってしまうです。
一般に血糖値が160もしくは180を超えると尿に糖が出てくるといわれています。
ですから、食後2時間ぐらいして食後にためておいた尿に糖が混じっていれば食後高血糖があったと推測できます。
でもその時はすでに血糖値はある程度正常まで戻ってしまっているわけです。
もちろん直接血糖値を図ればいいのですが、食後に時間を合わせてうまくクリニックで採血するのは結構大変。
その点、尿に糖が混じっているかを調べるのは薬局で売ってる試薬で自分で自宅でできます。
みなさん、一度試してみるといいです。
というわけで、これが「血糖値は問題ないのに糖に尿が混じる理由」でした。
今日は長くてすいませんでした。
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