第692回:母親の食生活がおなかの中の子供の将来を決める❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日はおなかの中の子供の将来を妊娠中のお母さんの食事が決めてしまうかもしれないというお話でした。
そして今日は、いったい何を食事でとればよいのだろうか?ということ。
正解は、、、
「食物繊維」
昨日も申し上げた通り、これはまだマウスの実験段階のお話です。
でも、その理屈を聞くと人でも同じようなことが起こるであろうと想像できます。
その実験によると、食物繊維をたくさん含む食事をとった母親マウスから生まれた子マウスは、食物繊維を取らせなかった母親マウスから生まれた子に比べて肥満になりにくかったのです。
そして、その理由として考えられているのが短鎖脂肪酸。
というのも、、、
食物繊維を多く含む食事は大腸に届き、その結果そこで腸内細菌により短鎖脂肪酸というものが作られるのです。
これは人でもいえる事実です。
実際に食物繊維を多く含む母親マウスの血液中には短鎖脂肪酸が多く、それがおなかの中の子マウスに行っていたのです。
この短鎖脂肪酸はエネルギー源となるだけでなく、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞の分化などを促します。これにより、代謝的に良好な能力を備えることができるのではないかと考えられるわけです。
というわけで、生まれてくる前の子供にさえもよい影響を及ぼしている可能性のある食物繊維。
やはり素晴らしいの一言ですね。
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