第699回:パンデミック
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
やはりWHOにより新型コロナウイルス感染症が「パンデミック」にあると表明しましたね。
WHOがパンデミックと表明するにはどのような基準が必要かご存じでしょうか?
以前は感染の状況について細かく6段階のフェーズに分けられており、主に感染の広がりで段階が上がっていくというものでした。
そして最大のフェーズ6がいわゆる「パンデミック」を宣言する根拠だったようです。
フェーズ6は「一般社会で急速に感染が拡大している」状態だそうです。
しかし、このフェーズによる分類は2013年に新たなものへ変更されました。
その理由が、2009年に騒ぎとなった「新型インフルエンザ」。
WHOが上記の分類を用いて主に感染の広がりから「パンデミック」と宣言したため、その結果として比較的毒性が弱いにもかかわらずワクチンの製造などの対応で世間に混乱を招いてしまったと批判を受けたと聞いております。
そのため、これを教訓に2013年にあらたな基準が作られたのです。
そして、その基準が、、、、
「新型ウイルスによる人から人への感染が限定的な段階」までを「警戒」とするそうです。
その後は、ウイルスの毒性や各国の医療体制、経済状態なども加味し、死者が続出するなどの危険性が高いと判断すれば「パンデミック」とするそうです。
以前のものと異なり、様々なことを考慮に入れて総合的に判断するということでしょう。
確かにそのほうが良いとは思いますが、逆に明確な基準もなく(実はあるのかな?)WHOがパンデミックといえばパンデミックだし、パンデミックと言わなければパンデミックではないとなってしまいますね。
難しいところです。。。
いずれにせよ、パンデミックが表明される直前直後で特に私たちが何か変わる必要はありません。
今まで通り、正しい情報を知り、正しく判断し、日々すごしていきましょう。
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