エキナセア
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
インフルエンザはもうひと段落といった感じですね。
しかし、風邪やインフルエンザなどの感染症に聞くという触れ込みでよく見るのが
エキナセア
です。
北米に自生する野草ですね。
風邪の時期になると、よく聞かれ、いまでは、ドラックストアなんかでも購入可能です。
ドラマの『相棒』でも、以前、杉下右京さんがエキナセアのハーブティーについて語る場面がありましたね、確か。。。
しかし、色々論文を検討したところ、、、
感冒(風邪)に対して、予防としてのエビデンスはありませんでした。
しかも、長期の使用は、免疫系への影響の可能性あり、推奨しにくいものです。
感冒に対して、罹患期間(風邪にかかっている期間)の短縮や重症度の低下というエビデンスはある程度蓄積はあるようです。
ですから、風邪にかかってしまった場合の短期間の摂取は決して悪いものではないかもしれません。
しかし、注意すべきことがあります。
まず、エキナセアは、キク科の植物です。
ということは、
ブタクサの花粉アレルギーがある人は注意が必要ですね。
そして、エキナセアは、肝臓で薬などを代謝する際に必要となるCYP(シップ)と呼ばれるもののうち、CYP3A4やCYP1A2と言われるものを阻害してしまうといわれています。
ということは、薬の代謝(分解)がうまくいかず、副作用が出たり、効果が強く出たり、、、といったことが起こる可能性もあります。
CYP3A4やCYP1A2で代謝(分解)される薬はたくさんあります。
ワーファリン(心臓の薬)
テオフィリン(ぜんそくの薬)
スタチン(コレステロールの薬)
などなど、、、
その他にも、水虫の薬など、かなりの数に及びます。
エキナセアを摂取するならば、ご自分の常用薬をまず確認することが必要です。
かならず主治医にエキナセアとの併用の可否を伺いましょう。
発熱・胃腸炎等の症状のある方の診察時間は
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