第747回:新型コロナウイルス感染症に糖尿病の薬???
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
先日、新型コロナウイルス感染症に対して糖尿病の薬が臨床試験を始めるとの情報がありました。
「え??糖尿病の薬がコロナに効果あるの?」って思いました?
私も思いました。
よくよく見ると、、、、
その薬は糖を尿から出して血糖の上昇を抑えるSGLT阻害薬というものでした。
この薬は、糖尿病患者さんの心臓や腎臓を保護してくれる作用があると考えられています。
コロナの方に心臓などの合併症が報告されているとのことから今回この薬がコロナ患者さんに対する臨床試験の対象となったようです。
ですから、この薬自体がコロナに効くというわけではないのです。
それなのに、臨床試験、、、、なんだか釈然としません。
そもそも感染症では発熱があり、脱水気味になりかねません。
水分摂取を積極的に行う必要があります。
でもこの薬は糖を尿から出すときに一緒に水分を多めに出してしまいます。
ですからただでさえ薬の作用で脱水になりやすいのです。
余計悪化しなければいいのですが、、、
「そんなことわかってるよ!」って偉い先生に叱られそうですが、、、
やっぱりなんだか釈然としないのです。
やるべき臨床試験なのでしょうか?
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