第833回:辛いもので心筋梗塞になる?
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
みなさん、辛いもの大好きですか?
私は苦手です。
最近はテレビでもものすごい辛い物を食べている企画を見ることがあります。
さて、その辛いものの代表と言えば「カイエンペッパー」。
カプサイシンという辛み成分が含まれているようです。
そしてそのカイエンペッパーをサプリとして使うという方もいるそうです。
交感神経を活性化し、「痩せるため」に使うそうです。
でもそのカプサイシンで心筋梗塞になったという報告もあるのです。
これはかなり以前に私が見かけたものですが、若い男性が痩せるためにカイエンペッパーの含まれたサプリを飲み始めて5日目に心筋梗塞になり病院にたどり着いたというもの。
カイエンペッパーの辛み成分であるカプサイシンは、動物実験では体の中の濃度が上がれば上がるほど心臓を栄養する血管である冠動脈を収縮させ、血液の流れを妨げるということが分かっています。
実際、報告された男性は冠動脈の収縮(正式には攣縮といいます)により血流が心臓に行かず、心筋梗塞となっていたことが確認されているのです。
みなさん、辛いものには注意しましょう。
そしてテレビで辛い物を食べている方も、、、、お仕事とはいえ注意してください。
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