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第947回:冬になると塩分の摂取量が増えるというのはなぜか?

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第947回:冬になると塩分の摂取量が増えるというのはなぜか?

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


以前このブログで、冬になると血圧が上がるメカニズムについてお話したことがあります。

 

一つは「気温が寒くなるから」。

これは何となく理解できると思います。

 

そしてもう一つが、「冬になると塩分の摂取量が多くなる」と考えられているから。

 

でもちょっと待ってください。

なんで「冬」になると塩分摂取量が多くなってしまうのでしょう?

食べる料理そのものが冬になると塩分が多いものに変化するのでしょうか?

でもそんなに塩分多くなるとも思えないのですが、、、、

 

というわけで調べてみると、そこには我々の味覚の季節による変化が隠れていたのです。

 

というのも、、、

以前仙台の先生方が「夏」と「冬」で味覚の感じ方の違いを調べた研究があったのです。

それによると、対象は18歳と19歳の女子大生ではあるものの、81人を調べた結果、冬の方が塩味の認知閾値が夏に比べて高くなるということが分かったのです。

つまり、冬は塩味を感じにくいということ。

ですから自然と冬は塩分を多く使って料理をするという結果になるのではないかと考えられます。

 

私たちの体も季節に合わせて変化しているようです。

その変化を知り、上手に食生活をしていきたいものですね。

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