いちかわクリニック

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第1013回:若いのに高血圧、、、しかも薬があまり効かない、、、

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第1013回:若いのに高血圧、、、しかも薬があまり効かない、、、

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


当院には多くの高血圧患者さんが来院されます。

その中でも、「若い」のに高血圧があるという方もいます。

しかもそのような方で「なかなか薬でよくならない」と当院に相談に来られる方もいます。

 

実はそのような方の中に「ある病気」が含まれている可能性があるのです。

 

それが「原発性アルドステロン症

副腎とよばれる腎臓近くにある臓器から「アルドステロン」と呼ばれるホルモンが過剰に分泌されることにより高血圧となります。

 

なんだか聞いたこともない病気ですから、稀であろうと思わないでください。

 

実は、高血圧患者さんの5%程度はこの病気による血圧上昇であるとされているのです。

5%だと20人に一人。

決して珍しい病気ではないのです。

むしろよく見かける病気です。

 

この病気を持つ方は「治療抵抗性」、つまり複数の薬を用いてもなかなか高血圧が良くならないという方が多いです。

 

高血圧の皆さん、自分が「原発性アルドステロン症」であるかどうか調べたことありますか?

実は最近のアメリカの研究では治療抵抗性の高血圧患者さんのうち、実際に原発性アルドステロン症であるかどうかを調べているのはたったの1.6%しかいないという報告があったのです。

 

検査はそんなに煩雑ではありません。

30分横になった後に採血するだけです。

簡単です。

 

気になる方はかかりつけの先生に相談してみましょう。

もし原発性アルドステロン症であれば、それに対応した薬の変更や手術などで劇的に高血圧が改善し安定する可能性があるのですから。

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