第1281回:人工甘味料とクオラムセンシング
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
今日のブログのお題に含まれている言葉はなんだか難しそうです。
久しぶりにまじめな記事かもしれませんよ。
というのも、、、、
最近、人工甘味料の腸内細菌への影響に関する報告がありました。
それは、人工甘味料は私たちの腸内細菌の働きを阻害している可能性があるというもの。
腸内細菌の働きを阻害するとはどういうことでしょう?
実は、腸内細菌は目も口も鼻もないのですが、私たち人間が言葉で会話してコミュニケーションをとっているように、腸内細菌同士でコミュニケーションをとっているのです。
その一つにクオラムセンシングというのがあります。
これは、細菌自身がフェロモンのような物質であるオートインデューサーと呼ばれるものを分泌しており、同じ仲間の細菌がある一定数集まることにより、その物質濃度がある一定の濃度を超えると、細菌自身がそれを感知して、良くも悪くも集団行動で働き始めるというものだそうです。
凄いと思いませんか?
私たちは、様々な腸内細菌の働きで体を支えてもらっています。
そして、人工甘味料は、この腸内細菌の「クオラムセンシング」を妨げてしまうのです。
その結果、長期的に見ても様々な病気を引き起こす可能性が現在指摘されています。
ちなみに、今回の研究では、とくにアスパルテーム、スクラロース、サッカリンが良くないということは示されているようです。
みなさんの身の回りにこのような人工甘味料があるか確認してみることは大切です。
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