第1399回:やっぱりねっとりしたものは良いかもしれない
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
今日も食物繊維の優秀さを。
食物繊維とコレステロールの関わりについてです。
食物繊維の中でも、特に水溶性食物繊維は、腸管内の胆汁酸やコレステロールを吸着して便とともに排泄しやすくします。
胆汁酸とは、肝臓でコレステロールから作られるもので腸に排出され、食物に含まれる脂肪成分を吸収しやすくしてくれます。
そして、この胆汁酸は腸管に排出されたうちの90%が再び腸で吸収され再利用されるのです。
つまり、胆汁酸の原料はコレステロールですから、食物繊維は胆汁酸をより多く便と一緒に排泄することにより体の中のコレステロールを排泄してくれるわけですね。
そして、食物繊維は、コレステロールだけでなく、有害物質も吸着して排出してくれます。
すばらしいと思います。
でも、ここで一つ注意点が。
悪いものだけでなく、良いものも吸着して排出してしまう可能性も。
たとえば、一部の食物繊維には、鉄や亜鉛、カルシウムなどの私たちに必要な微量元素も一緒に吸着して排出、つまり吸収を阻害してしまう可能性があります。
『玄米食べて健康的かと思ったら、鉄の吸収が阻害され貧血に』なんていうことも考えられるわけですね。
そして、その対策としては、摂取するタイミングをずらすということ数時間ずらすだけでかなり有効と言われています。
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