第1413回:見た目は一緒でも中身が違う
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
糖尿病の管理において、有用な採血項目として「HbA1c」があります。
これは、1~2ヶ月の血糖の平均を数値化したものです。
この数値が6.5以上となると、糖尿病の診断を下される可能性があります。
そして、この数字が7以上になると糖尿病の合併症のリスクが増します。
空腹時の血糖値については、110以下が正常とされています(100-110は正常高値)。
さて、ここからが本題。
ある糖尿病の人がクリニックを受診しました。
本日の検査結果。。。
HbA1c6.6
空腹時血糖76
この方は長年インスリンの注射をしています(食事制限が大っ嫌いなのです)。
「うん、空腹時血糖も正常範囲で良好だし、HbA1cもコントロールいいですね!」
そんなことを言われて薬を処方され終了。
続いて、別の糖尿病の方が同じクリニックを受診しました。
本日の検査結果。。。
HbA1c6.6
空腹時血糖112
この方は、食事療法と運動療法を頑張っています。
「うん、空腹時血糖はやや高めだけど、HbA1cはコントロールいいですね!」
片やインスリン注射、片や食事療法のみ。
でも、検査結果の数値はほぼ一緒。
むしろ、空腹時血糖はインスリン注射をしている人の方が値は低い。
食事療法のみの人は空腹時血糖がやや高い。
さて、どちらの人が将来動脈硬化を起こしやすいのでしょう?
本当にコントロールがいいのはどちらの人でしょう?
答えは明日で。
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