突然死は本当に突然か?
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
『昨日まであんなに元気だったのに。。。』
このような言葉をよく聞きます。
これほど医療が進歩している現在でも突然死はなくなりません。
でも、本当にすべての突然死が、なんの前触れもなく突然やってくるのでしょうか?
突然死とされる中にも、防げたものはなかったのでしょうか?
こんな研究があります。
『Marijon E et al. Warning symptoms are associated with survival from sudden cardiac arrest.
Ann Intern Med 2016 Jan 5; 164:23.』
突然の心停止には実は前兆があるものが多いという研究です。
内容としては、、、
オレゴン州のポートランド地域に住む住民のうち、35~65歳の患者さんのデータを分析しました。
そして1099件の突然の心停止のうち839件についてその前触れとなる症状を有無も含めて聞き出しました。
すると、、、
救急受診・入院前の状況についての報告によると、突然心停止をした方の約半数に当たる430例(51%)が突然の心停止の前の4週間以内に少なくとも1つ以上の症状があったとのこと。
突然の心停止前に症状を認めた方のうち、胸痛(胸の痛み)が199例(46%)であり、そのうち151例は典型的な狭心症の症状だったようです。
また、呼吸困難(息苦しさ)が78例(18%)で、失神(気を失う)または動悸(ドキドキ)が22例(5%)だったようです。
また、中にはこのような症状をいくつも訴えていた方がかなり多かったということでした。
しかし、そのような症状を認めていたにも関わらず、それについて医師の診察を受けていた人はたったの51人で全体の12%にすぎませんでした。
『何かいつもと違う』というのは大切なあなたのサインかもしれません。
そして、早めの行動が自分の命を守るということなのでしょう。
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