いちかわクリニック

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第1503回 当院での栄養指導〜〜糖質制限のお話〜〜

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第1503回 当院での栄養指導〜〜糖質制限のお話〜〜

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』副院長の岡本です。

 

新年度が始まりもうすぐ2か月となりますが、新しい環境にもそろそろ慣れてきた頃でしょうか。

今回からは、当院で日常的に行っている生活習慣指導について紹介していきたいと思います。

 

まず食事についてですが、当院ではこれまでも「現代人は糖質の摂りすぎである」という事実の元、糖質制限を原則にして指導しております。

 

糖質制限の説明ですが、人間が活動するために必要なエネルギーになるものを三大栄養素として、炭水化物、脂質、タンパク質があります。

炭水化物はご飯、パン、そば、うどん、イモ類に豊富に含まれていますが、この炭水化物から食物繊維を抜いたものが糖質となり、糖質制限とは言葉通りこの糖質の摂取過多を避けていきましょうという方法です。

 

今でこそ、この糖質制限という考え方は世間に浸透してきており、以前から糖質制限のメリットも当ブログで紹介してきましたが、そこまで推し続けている事にはシンプルな理由があります。

 

それは、動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞、末梢動脈疾患といった、全身の血管が硬く、狭くなることで主に起きてくる病気)の発症を予防するためです。

 

動脈硬化性疾患の原因には生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、肥満)の管理不良が大きく関わってきますが、さらに根本的に言うと糖質の摂りすぎが影響している。そのために糖質制限の指導をしていくのです。

当院のような地域の皆様の生活習慣病の管理をしていく事が使命となるクリニックでは、こうした指導が適切にできるかどうかが死活問題となるからです。

 

糖質過剰がなぜ目の敵となるのか。糖質過剰が引き起こす問題について2つ説明を追加します。

 

1つ目が食後高血糖です。

食後高血糖とは、食事で摂取されたブドウ糖が過剰となると、処理が追い付かずに血液中のブドウ糖濃度が下がりきらない状態を言います(具体的には食後2時間後の血糖値が140mg/dl以上あることをさします)。

食後高血糖が進むと空腹時にも高血糖が現れゆくゆくは糖尿病をはじめとした生活習慣病にもつながる他、空腹時血糖と食後血糖値の差が大きいほど、血管の内皮が傷つけられやすい(動脈硬化の進行)ことがわかっています。

そして、血糖値を直接上げるの栄養素は唯一、炭水化物に含まれる糖質だけです。糖質は食べれば食べるほどその量に比例して血糖値があがってしまいます。

このため、糖質の多い食事をやめ、食後の血糖値の急上昇をできる限り抑えることが大切となります。

 

問題の2つ目が肥満です。

肥満は動脈硬化性疾患を含めた様々な病気の温床となります。

人間の体には血糖値を一定に保とうと膵臓から分泌されるインスリンというホルモンがあります。食事をしてブドウ糖が血液中で増える(血糖値が上昇)と、インスリンが分泌され筋肉細胞にブドウ糖が取り込まれることで、血糖値を下げようとします。

しかし、インスリンには脂肪を蓄える働きもあります。過剰な糖質は脂肪細胞に取り込まれて、中性脂肪に合成されてしまい、増えすぎると内臓脂肪や皮下脂肪となり蓄積され、肥満になってしまうというわけです。

肥満を引き起こさないためには、摂取する糖質の量を減らし、インスリンの働きを抑えることが重要となるのです。

 

糖質の摂りすぎが原因で様々な病気に至る理由がわかっていただけたでしょうか。

長くなるので、次回は糖質制限の具体的な指導内容について紹介してきたいと思います。

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