第1397回:こんな胸の痛みは要注意!
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
狭心症とは、心臓を栄養している冠動脈という血管が動脈硬化等でただ単に狭くなっている状態です。
ですから、冠動脈は狭いながらも血液はそこを通り抜けて心臓の筋肉をなんとか栄養します。
ということは、安静にしていれば心臓もそれほど栄養はいりませんので、狭い冠動脈を通り抜けてやってきた血液は少ないながらも心臓を栄養するには間に合っているのです。
ここがポイントになります。
安静にしていれば、特に症状がないということが基本になります。
しかし、体を動かした時に心臓は心拍数をあげてより栄養を必要とします。ですから、冠動脈が狭いことにより相対的に栄養不足に陥り症状が出ます。
典型的な症状は、体を動かした時の胸の締め付けるような痛み(胸の圧迫感など)です。
*『朝の通勤時に駅までの途中で胸が痛くなる』
*『ウォーキング中に胸が圧迫される』
このような症状はありませんか?
そして、このような症状はいつまでも続きません。
症状が出た後に立ち止まるなど行動を止めて安静にすると、心臓は徐々に心拍数が下がり、必要とする栄養が少なくなっていくため、やがて症状は消失します。
時間にして5分程度、長くても15分以内と言われています。
発作時に有名なニトログリセリンは、血管を拡張させることによってより早く血流の回復を促すものです。
通常、ニトログリセリンを使用すれば、1〜2分で症状が改善するのも狭心症の特徴です。
狭心症は早めの対処で心臓に後遺症を残さず治療可能です。
おかしいなと思ったらすぐに医療機関受診ですね。
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