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第1406回:糖尿病を管理しなければいけない理由②

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第1406回:糖尿病を管理しなければいけない理由②

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


連日糖尿病関連ですが、、、

 

まだまだあります。

糖尿病の恐ろしさ。。。

 

糖尿病神経障害

神経障害は、血液や尿検査の結果では判別しにくく、患者さんとの日々の会話にて問診を進めていく必要があります。

代表的なものとしては、両下肢(足)の先の痛みやしびれ感、感覚の鈍さなどが出現して次第に上に広がり、上肢(手腕)の先にも症状が出てきます。

また、自律神経も障害され、その結果、起立性低血圧や発汗の異常、腸の運動の障害による下痢や便秘などがあり、日常生活を送るにも障害となる場合も少なくないのです。

もちろん、糖尿病による神経障害を疑う場合は、神経内科専門の医師への紹介が必要であり、その上で、適切な連携を取り治療を行う必要があります。

神経障害も、網膜症と同様に、急激な血糖値の改善や変動は神経症の悪化を招くことがありますので注意が必要です。

 

糖尿病大血管症

大きな血管の動脈硬化が原因で起こる合併症で、ガイドラインでは、「糖尿病に伴う動脈硬化症で、脳卒中、虚血性心疾患、末梢閉塞性動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)」と定義されています。

なんだか難しい感じが並んでおりますが、、、

皆さんもご存知の通り、糖尿病は高血圧や脂質異常症、喫煙などと共に重要な動脈硬化のリスクファクターです。

糖尿病の方は、虚血性心疾患や脳梗塞の発症リスクが、そうでない方に比べ2〜3倍高く、特に境界型の糖尿病の段階から心血管疾患は増加するという報告があります。

特に、虚血性心疾患に関しては、前述の神経障害である自律神経障害を合併するため胸痛などの症状がないという方が多く、しかしながら重症である方が多いというのが特徴です。

症状がなくても定期的なチェックをすることが大事と言えます。

他の合併症の予防同様に、早期から適切な血糖コントロールを含めた管理を進めていくことで、長期的にはその合併を予防できることが様々な研究で示されており重要です。

それと共に現時点での動脈硬化の程度を見極めるということは忘れてはいけません。

現時点での動脈硬化の程度を把握するための検査としては、脳へ血液を供給し、脳梗塞の原因となる頸動脈の超音波検査や、狭心症や心筋梗塞の有無をみる運動負荷心電図や心臓超音波検査、および全身の血管年齢と足や手の血管の動脈硬化による詰まりをみる足関節上腕血圧比検査などがあります。

いずれも動脈硬化の早期発見には大きな威力を発揮するものであり、当院でも定期的なチェックをしつつ、今後の管理に役立てています。

 

糖尿病足病変

糖尿病の足病変とは、足先の神経の障害や血流の障害により起こる足先の感染や潰瘍、壊死(細胞が死んでしまうこと)のことです。

原因としては、神経障害が半分以上を占め、痛みを感じないことや不適切な処置で治療を十分に行わないことにより感染も併発し重症化します。

血流の障害も加わると、足を切断せざるを得ない状態となることも多く、内科・血管外科・整形外科・形成外科・神経内科等などが連携しつつ治療に当たることが必要になることもあります。

患者さんは、神経障害のため痛みを伴う潰瘍や傷を自覚していないことも多く、いつの間にか重症化していることがあるというのが現状です。

日頃から足にそのような病変がないかのチェックを行うことが大切です。

 

このように、糖尿病は全身をいつの間にか蝕む怖い病気であることがわかります。

しかし、早期からの適切な対応はこれらを防ぎ、みなさんの健やかな日常を約束してくれるはずです。

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