第1429回:足が痛いのを治しましょう
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
閉塞性動脈硬化症、、、、では治療しましょう。
治療は、薬物治療と運動療法、そして血行再建術と言われる手術があります。
薬物療法では、足への血流を増やし症状を軽減する薬が用いられます。
シロスタゾールやベラプロストと呼ばれる薬を用いることが多いです。
もちろん、動脈硬化による病気ですから、動脈硬化のリスクとなる高血圧やコレステロール異常、糖尿病、高尿酸血症などの治療や禁煙は忘れてはいけません。
薬物治療とともに全ての閉塞性動脈硬化症の患者さんに有効なのがこの運動療法です。
歩行により、血流が不足している足への血流が増える上に、足における血液中の酸素の利用効率を高めるという狙いがあります。
もちろん、歩くと痛みが出ることもあり、どの程度運動すれば効果的かは患者さん各々の状態により異なりますので、主治医への確認をしましょう。
これは、カテーテルによるステント治療と外科的手術であるバイパス手術に別れます。
ともに狭心症や心筋梗塞におけるステント治療やバイパス手術と原理は一緒です。
足の血管のバイパス手術では、人工血管を使用することが多いです。
では、閉塞性動脈硬化症の方が気をつけるべきことはなんでしょう?
閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化による病気です。
ですから、他の動脈疾患を合併する可能性があります(虚血性心疾患は約50%、脳血管疾患は約20%に合併)。
このため、閉塞性動脈硬化症の患者さんは、他の動脈硬化による病気が隠れていないか、心臓超音波検査や運動負荷心電図、頸動脈超音波検査などを行い、合併症の有無を判断することが必要です。
「木を見て森を見ず」ではいけません。
我々循環器専門医は、全身の血管を診て診療に当たるという心構えが必要です。
これにより、動脈硬化性疾患の早期発見・早期治療が可能となり、より良い健やかな毎日を過ごすことができるようになると考えています。
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