第539回:どんどん手術の負担が少なくなる
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
大動脈弁狭窄症という病気をご存知でしょうか?
心臓から血液が全身に出る時に、大動脈弁という部分を通過していきます。
この弁があることにより、心臓から出た血が戻ってくることがないようにできています。
つまり、大動脈弁は「扉」の役割を果たしており、一方向弁となって逆流を防いでくれているのです。
しかし、その「扉」が「開きにくい」状態になってしまったらどうでしょう?
そうです、血液が心臓から出ていきにくくなるのです。
これが大動脈弁狭窄症です。
心臓から血液が出ていかないと、当然全身に血が巡らないという事態に。
脳にも血が行かないと失神するなんてことじゃ済まずに突然死をしてしまうこともあるのです。
そんなこわい大動脈弁狭窄症ですが、治療法はあります。
それは、ダメになった大動脈弁を人口の弁と取り替える「弁置換手術」。
でも、心臓の手術は大変です。
弁置換手術は、通常心臓を一旦止めて人工心肺装置につないで心臓を止めた状態で手術をします。
これは大きな負担です。
もちろんかなり高齢の方や、他に病気があるなどで手術リスクが大きい人はこれまでは困難とされてきました。
手術できないから、様子見るしかない、、、、とっても辛い選択ですよね。
しかし最近では、「それに変わる手術方法」ができているのです。
千葉県や東京都でも大きな病院ではこれを積極的に行っている病院がたくさんあります。
当院でも、これを目的にいくつかの病院へ紹介させていただいたこともあります。
明日はそんな負担の少ない治療についてのお話です。
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