第572回:血管年齢を測って、その先も読む。
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は血管年齢のお話でしたね。
血管年齢の測定には通称「ABI」と言われる手足の血圧を同時に測定する機器を用いるのでした。
(実は血管年齢を測定するものは他にもいくつかありますが、今回は割愛します)
この機械、元々は手足の血圧を測定して、主に足の血管の動脈硬化による「詰まり」を見るものでした。
本来正常な状態では、足の血圧は手の血圧よりも高くなります。
ですから、足の血圧を手の血圧で割ると1よりも大きい数字となるのです。
例えば、足の血圧が160で手の血圧が120なら、160÷120で1.33となるわけです。
でもこの数字が1を切ると要注意なのです。
つまり足の血圧が手の血圧より低い場合です。
この場合、足の血管の動脈硬化による詰まりを疑うわけです。
ちなみに0.9を切ると異常とされます。
通常はここから本腰を入れることになるのです。
でも、実はその前から注意が必要なのです。
1を切った段階から要注意とすべきことがあります。
それは、、、
腎臓病。
実際1を切っていると将来腎臓が悪化するリスクが数倍となるとする報告がこれまでもいくつかあります。
動脈硬化が始まっているということでしょう。
まだ0.9まではいっていないから大丈夫と考えず、早めに動脈硬化のリスクとなるコレステロールや血圧、血糖の異常をしっかり是正する必要があるのです。
何事も早め早めの対応をすべきということになります。
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