第903回:「○○に良い」といってたくさん摂取する人がいますがそれ危険です❷
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日は「ビタミンDを取る量が多い人は認知症のリスクが低い可能性がある」ということについてのお話でした。
医学の世界でも「〇〇が~~に効果がある」という研究論文はたくさんあります。
今回もそのたぐいのものですね。
認知症予防は多くの方が興味を持たれると思います。
でもだからと言ってビタミンDをサプリなどで大量に摂取するのは危険です。
いくら体にいいものでも、大量にとると逆に体に悪いことになりかねないのです。
例えば今回の「ビタミンD」
ビタミンというとなんだか体によさそうですから、たくさん取りたくなりますし、取っても大丈夫な気もします。
でもビタミンDは脂溶性という性質があります。
脂溶性とは水溶性とは異なり、尿で簡単に排泄できず、体にたまりやすいという性格があるのです。
ですからビタミンDを過剰にとり続けると、体にビタミンDが溜まりすぎる、、、いわゆる過剰症という状態となるのです。
本来ビタミンDは私たちの体でカルシウムのバランスなどに大きな役割を果たしています。
というわけで、ビタミンDを取りすぎると、体の中でカルシウムが過剰となってしまうのです。
過剰となったカルシウムは、腎臓などの様々な場所に沈着してしまいます。
これにより様々な病気を引き起こしてしまいます、、、、体にぶつぶつができる発疹も出ることがあります。
これでは認知症予防どころの話ではないですね。
要は、体にいいものでも取りすぎると危険なことがあるから注意してくださいということ。
一目散に一つのものに走りすぎるのは危険。
もっと冷静に全体を見て考える必要があるということなのかもしれません。
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