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糖尿病のコントロールクイズ

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糖尿病のコントロールクイズ

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


糖尿病の管理において、有用な採血項目として「HbA1c」があります。

これは、1~2ヶ月の血糖の平均を数値化したものです。

この数値が6.5以上となると、糖尿病の診断を下される可能性があります。

そして、この数字が7以上になると糖尿病の合併症のリスクが増します。

空腹時の血糖値については、110以下が正常とされています(100-110は正常高値)。

 

さて、ここからが本題。

 

ある糖尿病の人がクリニックを受診しました。

本日の検査結果。。。

 

HbA1c6.6 

空腹時血糖76

 

この方は長年インスリンの注射をしています(食事制限が大っ嫌いなのです)。

うん、空腹時血糖も正常範囲で良好だし、HbA1cもコントロールいいですね!

そんなことを言われて薬を処方され終了。

 

続いて、別の糖尿病の方が同じクリニックを受診しました。

本日の検査結果。。。

 

HbA1c6.6

空腹時血糖112

 

この方は、食事療法と運動療法を頑張っています。

うん、空腹時血糖はやや高めだけど、HbA1cはコントロールいいですね!

 

片やインスリン注射、片や食事療法のみ。

でも、検査結果の数値はほぼ一緒。

むしろ、空腹時血糖はインスリン注射をしている人の方が値は低い。

食事療法のみの人は空腹時血糖がやや高い。

 

さて、どちらの人が将来動脈硬化を起こしやすいのでしょう?

本当にコントロールがいいのはどちらの人でしょう?

 

答えは明日で。

 

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