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風邪です

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風邪です

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


風邪は、診療にて最も多く見る病気の一つです。

しかしながら、風邪はその診断を最も慎重にするべき病気の一つでもあります。

 

『咳』『鼻』『のど』などの症状の有無や、その経過をよく聞くことにより常にどのような治療が患者さんの症状の軽減につながるかを考え診断と処方を行う必要があります。

さらに、風邪診療においては、『説明を処方する』という言葉があります。

現在の考えうる状態や今後予想される経過、どのような状態になったら再診療に来院するべきかなど、まさに『説明を処方する』ということを常に心がけて行っています。

また、未だに風邪診療において漫然と抗生剤を処方されるケースが多いと言われています。

通常の風邪は、普通感冒といい、ウイルス性疾患であるため抗生剤の処方はまず必要ではありません。

風邪をひいたら肺炎予防に抗生剤を処方しているということもあるようですが、ある研究では、抗生剤の予防投与により恩恵を受ける人を1人作るのに、4000人以上の方に盲目的に抗生剤を処方して初めてそれが達成できるというデータがあります。

そして恐ろしいことに、4000人に抗生剤を投与すると、なんらかの副作用が出る人が数百人に及ぶのです。

もちろん、普通感冒とは異なり、抗生剤を適切に使用すべき病気もあります。

予防投与が必要な方々もいます。

ですから、なおさら適切な診断と治療は風邪診療において最も大切なものと考えます。

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