第569回:女性は閉経とともにコレステロールに注意するべきです
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
昨日まで女性ホルモンであるエストロゲンと動脈硬化の関係についてお話ししてきました。
そして、エストロゲンが動脈硬化を抑えてくれる理由をいくつかお話ししましたね。
今日はエストロゲンが動脈硬化を抑える最も重要な理由であるコレステロールとの関係についてです。
というのも、若いうちはコレステロールの異常で健康診断で引っかかる女性は非常に少ないのです。
これはエストロゲンに関係しています。
エストロゲンは、実は血液中の悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を肝臓で回収することを促進するのです。
さらに、悪玉コレステロールが肝臓で作られること自体もエストロゲンは抑えてくれます。
これによりエストロゲンは悪玉コレステロールを低下させる作用があるわけです。
さらに、善玉コレステロールと言われるHDLコレステロールにも良い影響を与えます。
エストロゲンはHDLコレステロールを増やし、血液中に長く留まらせる作用を持ちます。
最近HDLコレステロールが多すぎるのもよくないという話もありますのでケースバイケースですが、多くの人とっては良い作用と考えられます。
ではこれをもとに、エストロゲンが減少していく閉経後のことを考えてみましょう。
閉経後、エストロゲンがどんどん減少していきます。
すると、悪玉コレステロールはどんどん上昇し、善玉コレステロールはどんどん減少します。
ですから動脈硬化がどんどん進行します。
女性は閉経後は特にコレステロールに注意し、動脈硬化の病気を起こさないようにすることが大切ということですね。
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