第887回:LP(a)もケアするべき時代が来る
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こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。
動脈硬化の予防には、コレステロールや糖尿病、高血圧など様々なリスクの管理が必要なことはみなさんもご存じのことと思います。
そして、最近ではLP(a)というものも動脈硬化の原因と考えられているのをご存じでしょうか?
日本語で言うとリポ蛋白(a)といいます。
以前もお話したことがありますね、このブログでも。
LP(a)とは、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを構成しているアポ蛋白B100にアポ蛋白(a)がくっついたものです。
なんだそれ?って感じですが、詳細は知らなくても大丈夫。
大切なことは、このLP(a)は動脈硬化の原因となりうるということなのです。
しかも測定すると個人差がめちゃくちゃ大きい。
すごく多い人もいれば、すごく少ない人もいます。
そして最近、このLP(a)についてアメリカからある報告がありました。
それによると、、、
家族に心臓の動脈硬化の病気をしたことがある人がいる場合(つまり家族歴がある場合)かLP(a)が高い人はどちらも該当しない人に比べて心臓や血管の動脈硬化のリスクが高かったとのことでした。
しかも、家族歴があってLP(a)が高いという人は最もリスクが高かったというのです。
やはりLP(a)はこれをみても動脈硬化のリスクとなっています。
でも、、、
現時点でLP(a)を治療する薬はありません。
そしてその値は遺伝で決まってしまうとされています。
最近ではLP(a)を治療する薬剤の開発も進んでいるので近い将来にはケアしていく時代がやってくるとは思いますが、、、、
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