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貧血ありますか?

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貧血ありますか?

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日、コラーゲンの話から、鉄不足の話が出ました。

そこで、今日はについて。

 

鉄は、体内に約3〜4gあるとされています。

そのうちの6-7割は、赤血球のヘモグロビンと呼ばれる中にいて、血液中の酸素の運搬にかかわっています。

ですから、鉄不足ではヘモグロビンを作れないため、赤血球が減少し貧血になるわけですね。

 

そして、残りの鉄の多くは貯蔵されており、フェリチンと呼ばれます。

フェリチンはいわゆる貯金ですね。

ということは、ヘモグロビンなどに使われている鉄はお財布の中のお金というイメージでしょうか。

 

そのほかには、鉄を含む酵素に使われたり、筋肉にあったり、いわゆる組織で働く鉄があります。これらはいずれも多くはありません(でも大切です)。

 

つまり、貯蔵量(貯金)の割合がすごく多いのです。

体にある3分の1が貯蔵庫にいるということは不足することはないのでしょうか?

いやいや、どうもそうではなさそうです。

 

皆さん、お財布の中のお金がなくなるとどうしますか?

もちろん、貯金から引き出しますよね。

 

鉄も同様で、貧血になりそうになりヘモグロビンの鉄が必要になると、貯蔵庫(貯金)であるフェリチンから誘導すると考えてください。

フェリチンがある程度豊富にあれば、貧血にはならない。

ということは、、、、

貧血があるときは、すでに貯蔵庫には鉄は少なくなってしまっているということです。

特に貧血のある女性の方、フェリチンを採血で測ってみてください。

多くの人がかなり少ないことに驚くことでしょう。

本当はたくさん貯蔵していなくてはいけないのですが。。。

 

ですから、、、、

貯蔵されている鉄の不足は組織での鉄や赤血球の減少(貧血)を引き起こし様々な症状を起こす可能性があります。

元気がない

疲れやすい

あざができやすい

いらいらする

寝起きが悪い

食欲がない

めまいがする

などなど、、、

検査では貧血はあるけどそのほかでは異常がなく、いわゆる原因のわからない不定愁訴として片づけられる上記のような症状は鉄不足の可能性もあるのです。

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