いちかわクリニック

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早く起き上がろう。

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早く起き上がろう。

こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


さて、では深部静脈血栓症および肺塞栓(エコノミークラス症候群)の治療には何があるでしょう?

治療は、更なる血栓の形成を予防し、出来てしまっている血栓を溶解するということが目的となります。

内服薬としては、抗凝固剤としてワーファリンがあります。

ワーファリンは、採血によってその効き目を調節する必要があります。

そして、最近では、心房細動の血栓形成予防で使われていた第Xa因子阻害剤と言われる薬も保険適応となり、ワーファリンに代わるものとして使用されています。

特に、肺塞栓において大きな血栓が詰まっており命に危険があると判断される場合や深部静脈血栓症の発症早期などには点滴での血栓溶解剤の投与ということが行われることもあります。

また、肺塞栓の発症を防ぐ目的で、腹部の太い静脈にフィルターを留置するというカテーテル手術もあります。

 

しかし、何より病気にならないのが一番! 

予防が大切です。

歩行と積極的な運動は予防の基本です。

足を積極的に動かすことにより筋肉のポンプ機能が働き、血流のうっ滞を防いでくれます。

ですから、特に手術後は早期離床が大切となるのです。

また、離床が困難であれば、足を上にあげることやマッサージ、足首の運動なども効果があります。

 

そのほかには、弾性ストッキングというものがあります。

これは、足を強めのストッキングで圧迫することにより静脈も圧迫され、断面の面積が減ります。

これにより静脈の血流の速度が増加しますのでうっ滞が防げるのです。

入院中はリスクがあるときは装着をすすめられることが多いものです。

またこれは、すでに深部静脈血栓症を認める人にも有効で、むくみによる足の痛みや不快感を強い圧迫により軽減してくれるので大変重宝されます。

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