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第1048回:心雑音

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第1048回:心雑音

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


検診で心雑音を指摘される方は意外と多いです。

そして当院にもそのような方がよく来院されます。

 

多くは問題ない方が多いのですが、その中で時にある先天的な異常を持っている方がいます。

 

それが、、、

大動脈二尖弁

 

どういうものでしょう?

 

心臓から大動脈へ血液が拍出されるのですが、そこに弁がくっついています。

それが大動脈弁。

心臓から血が出るときは開き、そのあとは拍出された血が戻ってこないように閉まってくれるのです。

下の図の「大動脈弁」と書かれているところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この大動脈弁ですが、この画像のように本来であれば3つの扉からなっています。

しかし、稀にこれが二つしかない人がいます。

 

すると、特に開きにくいし、場合によっては閉じるといまいちしまりが悪いということが起こりえます。

もちろん最初のうちはそれほどでもないのですが、年を取るにつれそれが顕著となってきます。

また、弁の先にある大動脈弁が膨らんでしまうこともあります、つまり大動脈瘤というものです。

 

この大動脈二尖弁、、、、通常検診で心雑音を指摘されることで見つかることがあります。

上記のような変化がないか定期的な心臓のエコーの検査を行う必要があります。

 

しかも、その発生頻度ですが、結構高いといわれており、私が学生時代は100人に一人程度認めるといわれました。

 

そして、最近デンマークである研究がなされ、生まれた赤ちゃんを調べてた結果、その頻度は0.77%ということでした。

やはり1%程度ということで、そんなに珍しいものではないのです。

 

事実、当院でも年に数人、大動脈二尖弁を見つけることがあります。

もちろんみなさん定期的な検査でフォローされています。

 

心雑音をあまくみてはいけまんせん。

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