第1645回:院長ブログ:深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)とは? ~足にできる血栓が命に関わることも。原因・症状・予防法を解説~
BLOG

BLOG
✅ 深部静脈血栓症(DVT)とは
✅ エコノミークラス症候群との関係
✅ 症状と危険なサイン
✅ 予防法と治療
深部静脈血栓症(Deep Vein Thrombosis:DVT)は、足の深い静脈に血栓(血のかたまり)ができる病気です。
長時間同じ姿勢が続くと血液の流れが悪くなり、血栓ができやすくなります。
この血栓が肺の血管へ流れると肺塞栓症を起こし、命に関わることもあります。
そのため、「足の病気」ではなく、全身に影響する病気として早期発見・早期治療が重要です。

【図1:深部静脈血栓症ができる仕組み】
飛行機のエコノミークラスのような狭い座席で長時間動かずにいることで起こることから、「エコノミークラス症候群」と呼ばれています。
ただし、飛行機だけではありません。
などでも起こる可能性があります。
深部静脈血栓症では、
などがみられます。
一方で、自覚症状がほとんどない場合もあります。
もし血栓が肺へ流れると、
などの症状が現れ、緊急治療が必要になることがあります。

【図2:深部静脈血栓症から肺塞栓症へ進行する流れ】
次のような方ではリスクが高くなります。
複数の危険因子が重なると、さらに発症しやすくなります。
予防の基本は、血液を停滞させないことです。
手術後やリスクが高い方では、予防のために抗凝固薬を使用することもあります。
症状やリスクに応じて、
などを組み合わせて診断します。
深部静脈血栓症は、早期に見つけて治療すれば重症化を防げる病気です。
当院では、症状や危険因子を丁寧に評価し、必要に応じて血液検査や画像検査を行い、専門医療機関とも連携しながら診療を行っています。
✅ 深部静脈血栓症は足の深い静脈に血栓ができる病気
✅ 肺塞栓症の原因となることがある
✅ 片足の腫れや痛みは重要なサイン
✅ 長時間同じ姿勢を避け、水分補給や足の運動で予防できる
長距離移動後に片足だけが腫れたり、急な息切れが現れたりした場合は、早めの受診が大切です。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
「片足だけ腫れている」は深部静脈血栓症を疑う大切なサインです。
さらに急な息切れや胸痛を伴う場合は、肺塞栓症の可能性もあるため、速やかに医療機関を受診してください。
~突然の息切れや胸の痛みの原因に。症状・診断・治療・予防についてわかりやすく解説します。