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第216回:グリコ

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第216回:グリコ

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日は、食後高血糖の把握に、グリコアルブミンが有用であるということだけはお伝えしました。

今日は、その理由です。

 

そもそも、アルブミンの半減期(アルブミンの半分の量が体の中で入れ替わる期間)は約17日です。

先日出て来たヘモグロビンより短いのです。

ですから、血液中のアルブミンと血糖が結合したグリコアルブミンの濃度は過去1~2週間の平均血糖値を反映するとされています。

それゆえ、当然のことながら、短時間での血糖の上昇に対しても影響を受け上がりやすいということが理解できます。

そのため、グリコアルブミンは糖尿病の治療開始時や薬の変更時などに短時間での効果を把握するために実施する検査として有用なのです。

そして、このことからも同時に、食後高血糖の発見にも有用となってくるのです。

 

そして、もう一つの大事な理由として、 グリコアルブミンの元となるアルブミンは、HbA1cの元になるヘモグロビンよりも9倍以上も血糖と素早く結合する能力があり、このため、食後のちょっとした期間の高血糖状態で も十分にグリコアルブミンが出来て上昇してくれます。

これにより、食後高血糖の存在を見出すことが出来るのです。

 

実は、このグリコアルブミンは献血をすると測ってもらうことができます。

献血したことある人、自分のデータを確認してみてくださいね。

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