第1594回:院長ブログ:糖質制限とは? ~なぜ当院が糖質制限を積極的におすすめしているのか~
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近年、「糖質制限」という言葉を耳にする機会が増えました。
一方で、
など、多くの疑問や誤解もあります。
当院では、糖尿病、肥満、脂肪肝、脂質異常症などの生活習慣病の改善を目的として、糖質制限を積極的に取り入れています。
ただし、誰にでも同じ方法を勧めるわけではありません。
患者さん一人ひとりの病状や生活スタイルに合わせて、安全かつ継続できる方法をご提案しています。
糖質制限とは、
糖質(炭水化物のうち消化・吸収されて血糖値を上げる成分)の摂取量を適切に減らす食事療法です。
糖質を減らすことで、
食後の血糖値の急上昇を抑え、
インスリンの過剰な分泌を減らすことを目的としています。
決して
「炭水化物をゼロにする食事」
ではありません。
意外と混同されがちですが、
炭水化物は
からできています。
つまり、
糖質制限とは
食物繊維まで減らすことではなく、血糖値を上げる糖質を適切に減らすことです。

【図1:炭水化物・糖質・食物繊維の関係】
食事で糖質を摂ると、
ブドウ糖として吸収され、
血糖値が上昇します。
すると膵臓から
インスリン
というホルモンが分泌されます。
インスリンは生命維持に欠かせない重要なホルモンですが、
過剰に分泌される状態が長く続くと、
肥満や糖尿病などとの関連が指摘されています。
そのため、
糖質を適切に減らすことで、
食後血糖値とインスリン分泌を穏やかにすることが期待できます。
従来は
「摂取カロリーを減らすこと」
が中心でした。
一方、
糖質制限では
何を食べるか
を重視します。
つまり、
同じ500kcalでも
では、
血糖値やインスリンの反応は大きく異なります。
近年では、総摂取エネルギーだけでなく、食品の質や栄養バランスも重視されるようになっています。
研究では、
適切な糖質制限によって次のような改善が期待されています。
一方で、効果の現れ方には個人差があり、持病や体質によって適した方法は異なります。
インターネットでは、
「糖質制限は危険」
という情報を目にすることがあります。
しかし実際には、
適切に行われた糖質制限が、多くの生活習慣病の改善に役立つ可能性があることが報告されています。
一方で、
極端な糖質制限や自己流の食事は、
栄養バランスの偏りや体調不良につながることがあります。
そのため、
医師や管理栄養士と相談しながら、自分に合った方法で継続することが大切です。
当院では、
薬だけに頼るのではなく、
食事という根本原因にアプローチする医療
を大切にしています。
糖質制限は、
単なるダイエットではなく、
将来の糖尿病や心血管疾患、慢性腎臓病などのリスク低減につながる可能性がある生活習慣の一つです。
もちろん、
すべての方に同じ方法が適しているわけではありません。
患者さん一人ひとりに合わせて、安全性を確認しながら進めています。

✅ 糖質制限は「糖質を適切に減らす食事療法」
✅ 炭水化物を完全にやめることではない
✅ 食後血糖値やインスリン分泌を穏やかにすることが期待できる
✅ 糖尿病、肥満、脂肪肝などの改善に役立つ可能性がある
✅ 極端な自己流ではなく、正しい知識のもとで行うことが大切
糖質制限は、単なる流行ではなく、医学的な根拠に基づいた食事療法の一つです。
当院では、患者さんそれぞれの病状や生活背景を考慮しながら、無理なく継続できる糖質制限をご提案しています。
「何をどれくらい食べればいいのか分からない」「自己流でよいのか不安」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
糖質制限の目的は「糖質を敵視すること」ではありません。
大切なのは、糖質との付き合い方を見直し、血糖値の急上昇を防ぎながら、長く健康を維持することです。
**~血糖値・インスリン・糖質の関係をやさしく解説します~