第1384回:予兆を知る
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こんにちは。
船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科、『いちかわクリニック』院長の市川です。
心筋梗塞は、今まで狭いながらも流れていた心臓を栄養する血管である冠動脈が、突然閉塞してしまう病気です。
狭心症では、血管が狭いながらもまだ血液は流れていました。
しかし、心筋梗塞では、血管にあるその動脈硬化が突然崩れ、それに反応して血栓と呼ばれる血の塊が次々にそこで形成され、あっという間に血管は閉塞してしまいます。
閉塞することにより、心臓の筋肉には栄養が全く行かない状態となりますので、当然心臓の筋肉は死んでしまいます(壊死と言います)。
命に関わる緊急事態なのです。
心筋梗塞の症状は安静にしていようが体を動かしていようが突然やってきます。
心臓の筋肉が壊死しているのですから、長時間続くとともに、かなりの胸部の締め付け感とともに冷や汗や吐き気、嘔吐、呼吸困難などを伴うことが多いです。
すぐに救急車を呼び治療設備の整った病院に搬送をしてもらう必要があります。
日本では年間10万人が心筋梗塞となり、そのうち3〜4万人が死亡していると言われています。
現在も突然死の原因の代表的な病気です。
前もって前兆があれば対処することも可能でしょう。
しかし、東京都CCUネットワークの調査によれば、胸の締め付けなどのなんらかの前兆があった方は約半数にとどまるとのことです。
全ての予測は難しいのが現状です。
しかし、残りの半数は前兆があるのですから、その段階での受診は極めて重要です。
では、どのような症状が心筋梗塞一歩手前なのでしょう?
それは、前回お話しした狭心症の症状が不安定になった場合と言えます。
このような時は、不安定になってきており(不安定狭心症)、心筋梗塞をいつ発症してもおかしくない状態の可能性が高く、すぐに医療機関を受診しましょう。
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