第1638回:院長ブログ:大動脈弁狭窄症とは? ~高齢者に増えている代表的な心臓弁膜症~
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✅ 大動脈弁狭窄症とは
✅ 初期症状と進行した症状
✅ 心エコー検査の重要性
✅ 手術・TAVIによる治療
大動脈弁狭窄症とは、心臓から全身へ血液を送り出す「大動脈弁」が硬くなり、十分に開かなくなる病気です。
弁が狭くなることで、心臓は狭い出口から血液を送り出さなければならず、大きな負担がかかります。
現在の日本では、加齢による弁の変性が最も多い原因で、高齢化とともに患者さんが増えています。

【図1:大動脈弁狭窄症が起こる仕組み】
病気の初期には、自覚症状がほとんどないことがあります。
しかし進行すると、
などの症状が現れます。
さらに重症化すると心不全を起こし、日常生活にも大きな支障が出ることがあります。
大動脈弁狭窄症は、重症になると心臓への負担が急激に増えます。
特に、
の3つは代表的な症状として知られています。
このような症状が現れた場合は、早めに循環器内科を受診することが大切です。

【図2:大動脈弁狭窄症の進行と代表的な症状】
診察では、
などを行います。
心エコー検査は、弁の開き具合や重症度を評価するために最も重要な検査です。
必要に応じてCT検査や心臓カテーテル検査を追加することもあります。
軽症では定期的な経過観察を行います。
重症になると、
などが治療の選択肢になります。
TAVIは、足の付け根などの血管からカテーテルを挿入して人工弁を留置する治療法で、高齢の方でも適応となる場合があります。
ことが大切です。
大動脈弁狭窄症は、早期には症状が少ない一方で、進行すると心不全や失神など重大な症状につながることがあります。
当院では、心雑音や息切れなどの症状を丁寧に評価し、心エコー検査などで診断を行い、必要に応じてTAVIを含む治療が可能な専門医療機関へご紹介しています。
✅ 大動脈弁狭窄症は高齢者に多い弁膜症
✅ 息切れ・胸痛・失神は重要な症状
✅ 心エコー検査が診断の中心
✅ 重症例では人工弁置換術やTAVIが検討される
「年齢のせい」と思っていた息切れや疲れやすさが、大動脈弁狭窄症によるものだったということは珍しくありません。
心雑音を指摘された方や、息切れ・胸痛・失神などの症状がある方は、お気軽にご相談ください。
息切れ・胸痛・失神の3つがそろった場合は、重症の大動脈弁狭窄症が隠れている可能性があります。
特に高齢の方で症状が出てきた場合は、「年齢のせい」と自己判断せず、早めに検査を受けることが大切です。
~健康診断で「心雑音あり」と言われたときに考えられる原因や、必要な検査についてわかりやすく解説します。