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第1653回:院長ブログ:心肺蘇生(CPR)のやり方 ~胸骨圧迫で命をつなぐ。覚えておきたい救命の基本~

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第1653回:院長ブログ:心肺蘇生(CPR)のやり方 ~胸骨圧迫で命をつなぐ。覚えておきたい救命の基本~

この記事でわかること

✅ 心肺蘇生(CPR)とは

✅ 胸骨圧迫の正しい方法

✅ 人工呼吸は必要?

✅ AEDとの組み合わせ


心肺蘇生(CPR)とは?

心肺蘇生(Cardiopulmonary Resuscitation:CPR)は、心停止になった人の脳や全身へ血液を送り続けるための救命処置です。

心臓が止まると、脳は数分で大きなダメージを受け始めます。

救急車が到着するまでの間に胸骨圧迫を行うことで、AEDによる除細動や専門的な治療につながる時間を稼ぐことができます。

 

 

 

 

 

 

【図1:心肺蘇生が命をつなぐ仕組み】


心肺蘇生が必要なのはどんなとき?

次のような場合には、心停止を疑います。

  • 呼びかけても反応がない
  • 普段どおりの呼吸をしていない
  • しゃくりあげるような異常な呼吸(死戦期呼吸)

このような場合は、

  • 119番通報
  • AEDの手配
  • 胸骨圧迫

をすぐに始めましょう。


胸骨圧迫のやり方

胸骨圧迫では、

  • 胸の中央(胸骨の下半分)に両手を重ねる
  • 約5~6cm沈む深さで押す(成人)
  • 1分間に100~120回のテンポで行う
  • 胸が元の位置まで戻るようにする
  • 中断を最小限にする

ことが重要です。

「アンパンマンのマーチ」や「Stayin’ Alive」に近いテンポが目安として知られています。

 

 

 

 

 

 

【図2:胸骨圧迫の正しい方法】


人工呼吸は必要?

一般の方が救命処置を行う場合は、胸骨圧迫を優先することが推奨されています。

人工呼吸に自信がない場合は、無理に行わず、絶え間なく胸骨圧迫を続けることが大切です。

医療従事者や十分な訓練を受けた方は、状況に応じて人工呼吸を組み合わせます。


AEDが届いたら?

AEDが到着したら、

  • 音声ガイドに従って電極パッドを貼る
  • 心電図解析中は傷病者に触れない
  • ショックが必要なら実施する
  • すぐに胸骨圧迫を再開する

ことが重要です。

AEDが「ショック不要」と判断した場合でも、胸骨圧迫は続けます。


救命率を高めるポイント

心停止では、1分経過するごとに救命率が低下するとされています。

そのため、

  • 早期発見
  • 119番通報
  • 早期CPR
  • 早期AED
  • 救急隊への引き継ぎ

という「救命の連鎖」が重要です。


当院の考え方

心停止は病院の中だけで起こるものではありません。

家庭や職場、駅、学校など、どこでも起こり得ます。

一人でも多くの方が胸骨圧迫とAEDの使い方を知ることが、地域全体の救命率向上につながります。


まとめ

✅ 心肺蘇生は心停止時に命をつなぐ救命処置

✅ 胸骨圧迫は5~6cm、100~120回/分が目安

✅ 一般の方は胸骨圧迫を優先する

✅ AEDと組み合わせることで救命率が高まる


当院からのメッセージ

目の前で人が倒れたとき、「何もしない」ことが最も危険です。

完璧にできなくても構いません。119番通報を行い、胸骨圧迫を始め、AEDを活用することが命を救う第一歩になります。


院長のワンポイントアドバイス

胸骨圧迫は「強く・速く・絶え間なく」が基本です。

自信がなくても、何もしないより行動することが救命につながります。AEDが届くまでは、できるだけ胸骨圧迫を続けましょう。


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