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第474回:先住民族に学ぶ高血圧❷

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第474回:先住民族に学ぶ高血圧❷

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日、「塩分を控えることにより高血圧とはならない」ということをこの現代で証明し続けている先住民族がいるということをお話しました。

 

その民族とは、、、

ヤノマミ族

実は、高血圧研究の分野ではとても有名な部族なのです。

 

ヤノマミ族はブラジルとベネズエラの国境あたりに住む先住民族です。

現代の文明とは大きくかけ離れた生活を今も続けているようです。

主に狩猟と採集、焼畑農業などで生活をしていて、キャッサバや肉、虫などを食べているとのこと。

 

ここで注目すべき点があります。

このヤノマミ族、実は調味料として「塩」がないのです。

そのためこの部族はほとんど塩分を摂取することがないのです。

 

ですから、30年ほど前にこの部族を研究した論文によると、、、

塩分の摂取量が極端に少ないため、この部族の人たちには高血圧の人がいないということがわかっています。

平均で上の血圧が96mmHg、下の血圧が60mmHgでした。

しかも、加齢に伴う血圧上昇もなかったのです。

 

やはり塩分を意識することは大切ですね。

ヤノマミ族が身を以て現在の日本人に警告をしてくれているようです。

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