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第889回:これって血圧の薬?心臓の薬?

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第889回:これって血圧の薬?心臓の薬?

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


薬には効能効果というものがありますね。

つまり、「この薬は○○に効く」というもの。

 

一つの薬には、いくつかの病気に対する効果があるということが多いです。

例えば、ある薬が「高血圧」にも効果があり、「狭心症、心筋梗塞」にも効果があるという場合があります。

 

そこで注意が必要です。

それは、、、、

あなたはその薬を「何のために」飲んでいるかということを知るべきだということ。

 

どういうことでしょう?

 

例えばあなたが高血圧があったとしましょう。

高血圧の薬にはβブロッカーという種類のものがあります。

でもその薬、実は狭心症や心筋梗塞にも使うのです。

 

あなたは高血圧に対する効能効果を得るために飲んでいますから、もし血圧が下がったらその薬を躊躇なく中止すればいいのです。

あたりまえですね。

 

でももしあなたが高血圧ではなく狭心症や心筋梗塞という病気でβブロッカーを飲んでいたとしましょう。

そんな中、血圧が下がるようなことがあったら躊躇なくβブロッカーをやめてしまっていいのでしょうか?

 

そんなことをしたら、心臓発作を起こす可能性が出てきます。

実際、心筋梗塞後にβブロッカーを飲み続けることで死亡リスクが低下することもわかっています。

つまり大切な薬です。

そんなことを知ったら簡単にやめることはできません。

でもその薬を高血圧の薬としか認識していないとやめてしまうかもしれません。

このようなことは、専門でない医師なら私も含めてやってしまうかもしれないことです。

 

ですから皆さんはこの薬は何のために飲んでいるかを自分でもしっかり理解しておくべきですし、わからなければ主治医にしっかり確認しておくことは重要です。

 

 

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