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第982回:エクオールと認知症

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第982回:エクオールと認知症

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


大豆製品を食べると腸内細菌が私たちの体で作ってくれるものがあります。

大豆に含まれる大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという物質が代謝されたものです。

それが「エクオール」。

 

エクオールは女性の更年期の健康に必要な物質とされていますね。

 

そして、、、

そのエクオールと認知症の関係を研究したものがあります。

 

それは、、、

エクオールのレベルが高い高齢者は認知症になりにくい可能性がある

というもの。

 

高齢者のエクオールのレベルを測定し、その方々の脳の変化、具体的には脳の白質と呼ばれる部分の病変についてMRIなどの画像検査を用いて検出しました。

 

結果、エクオールがたくさん生産されている人は生産されていない人に比べて白質病変が50%も少なく済んでいたというのです。

これにより認知症との関連が想定されているわけです。

 

では、、、「大豆を食べよう」

 

確かにそうかもしれません。

でも一つ注意が必要です。

実は、大豆製品を食べて腸内細菌がエクオールを作ってくれる人は日本人女性の場合半分しかいないという事実があるのです。

これはその人が持っている腸内細菌の種類が影響しています。

 

自分がエクオールを産生できるかどうかは尿検査で分かります。

一度試してみるのもいいかもしれません。

 

 

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