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第296回:AGAの治療って❷

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第296回:AGAの治療って❷

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


昨日はAGAの治療としてフィナステリドの内服をご紹介しました。

 

そして、本日はもう一つの内服薬のご紹介。

それは、、、、

デュタステリドの内服です。

 

デュタステリドは、昨日ご紹介したフィナステリドとは異なり、2型だけでなく1型の5αリダクターゼも阻害(邪魔)する作用を持ち合わせています。

 

AGAは主に2型の5αリダクターゼが関与しているのですが、実際には1型も関与していることがわかっており、さらにデュタステリドは2型の阻害についてもフィナステリドの約3倍の効果があると言われています。

実際、デュタステリドはフィナステリドが苦手とする前頭部のAGAの改善にも効果を示しており、臨床試験においてフィナステリドを上回る発毛効果を示しています。

 

おー、素晴らしい。

 

でも、、、

効果が大きいことの反面、やはり副作用もフィナステリドを上回る数値が示されており、国際的な共同試験において、性的欲求の減退を3.9%に、勃起機能不全を4.3%に認めたなどフィナステリドを上回る報告がされています。

また、デュタステリドはフィナステリドよりも体に残っている時間が長い(血中半減期が約1ヶ月)ことから、副作用出現時に改善までに時間がかかることが予想されます。

また、フィナステリド同様、肝機能障害がある方の内服には十分な注意を払う必要があり、内服後も定期的な肝機能等のチェックが望まれます。

 

どちらを選ぶかは、十分な考慮が必要ですね。

 

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