第1650回:院長ブログ:心房細動は治る?カテーテルアブレーションとは ~薬だけではない、心房細動の根本治療について~
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✅ カテーテルアブレーションとは
✅ どんな人が対象になるのか
✅ 治療の流れ
✅ メリットと注意点
カテーテルアブレーションとは、心房細動の原因となる異常な電気信号を遮断する治療です。
足の付け根などの血管から細いカテーテルを心臓まで進め、心房細動の発生源となる部位を高周波や冷凍エネルギーで焼灼(しょうしゃく)・冷凍し、不整脈が起こりにくい状態を目指します。
薬だけでは十分な効果が得られない方や、症状が強い方に有力な治療法となっています。

【図1:カテーテルアブレーションの仕組み】
心房細動の多くは、肺静脈から発生する異常な電気信号が引き金になります。
そのため、肺静脈の入り口を円状に焼灼して電気信号を遮断する**肺静脈隔離術(Pulmonary Vein Isolation:PVI)**が、アブレーション治療の基本となります。
次のような方で検討されます。
一方で、年齢や持病、心房細動の持続期間などによって適応は異なります。

【図2:カテーテルアブレーションが検討されるケース】
心房細動のタイプによって異なりますが、
で再発を抑えられると報告されています。
一方、持続性心房細動では再発率がやや高く、追加治療が必要になることもあります。
安全性は年々向上していますが、まれに
などの合併症が起こる可能性があります。
そのため、経験豊富な施設で治療を受けることが大切です。
治療後に症状が改善し、不整脈が再発しない方も多くいます。
ただし、抗凝固薬を中止できるかどうかは、アブレーションの成功ではなく、CHA₂DS₂-VAScスコアなどの脳梗塞リスクで判断します。
そのため、「治療が成功したから必ず薬が不要になる」というわけではありません。
カテーテルアブレーションは、心房細動による症状を改善し、生活の質(QOL)向上が期待できる治療です。
当院では、患者さんの症状や年齢、持病、脳梗塞リスクを総合的に評価し、必要に応じて不整脈専門施設へご紹介しています。
✅ カテーテルアブレーションは心房細動の根本治療の一つ
✅ 多くは肺静脈隔離術が基本となる
✅ 発作性心房細動では高い治療効果が期待できる
✅ 抗凝固薬を中止できるかは脳梗塞リスクで判断する
「薬を飲んでも動悸が続く」「心房細動を根本的に治療したい」とお考えの方は、カテーテルアブレーションという選択肢があります。
適応があるかどうかは患者さんによって異なりますので、お気軽にご相談ください。
「アブレーション=完治」ではありません。
症状の改善や再発予防に非常に有効な治療ですが、治療後も定期的な診察と、必要に応じた抗凝固療法を継続することが大切です。
~徐脈性不整脈に対する治療の仕組みや手術、日常生活での注意点をわかりやすく解説します。