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第352回:コレステロールの薬の副作用

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第352回:コレステロールの薬の副作用

こんにちは。船橋駅前の内科・循環器(心臓血管)内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 


コレステロールの薬は、度々週刊誌などで悪者扱いされますね。

 

「飲むべきではない」

「副作用は怖い」

 

などなど、コレステロールの薬のネガティブ要素を不必要に煽った記事はたくさんあります。

 

確かに、少しコレステロールが高いだけですぐに薬を出されている人や、必要以上に強い薬でコレステロールが下がりすぎている人もいますね。

そういう方では、当院でも必要なければ中止しますし、薬の減量もしています。

 

でも必要な人には必要なのです。

必要な人には大切な薬なのです。

 

それを、無責任に煽るのは如何なものかと思います。

 

ですから、必要な人には副作用などのネガティブ要素もきちんと説明した上での処方は必要ですし、

こちらも専門家として、ネガティブ要素の早期発見が求められます。

 

代表的なコレステロールの薬には「スタチン」と呼ばれるものがあります。

そして、その薬の有名な副作用に「横紋筋融解」があります。

 

横紋筋融解?

要は、筋肉が壊れるという副作用です。

 

それだけ聞くと怖いですね。

実際、本当に怖い副作用です。

 

でも、適切な受診時の問診や採血で見つけることができます。

 

では、その副作用は薬を飲み始めてからどのくらいで出始めるのか?

 

これ知らないと対策できないですよね。

 

これについては、しっかりとした研究があります。

様々な種類のスタチンがあり、それぞれどのくらいの時期から副作用が出始めるかということがデータで示されています。

ですから、当院ではそのデータを考慮した上で、薬を飲み始める方の受診の間隔(次の受診日)や検査の間隔(次の検査日)を提案しています。

 

せっかく薬を飲むなら、リスクは最小限にしたいですからね。

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