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第1592回:院長ブログ:血中ケトン体が高いと言われたら? ~尿ケトン体との違いと、注意が必要なケースを解説します~

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第1592回:院長ブログ:血中ケトン体が高いと言われたら? ~尿ケトン体との違いと、注意が必要なケースを解説します~

この記事でわかること

✅ 血中ケトン体とは

✅ 尿ケトン体との違い

✅ 高くなる原因

✅ 受診が必要なケース


血中ケトン体とは?

ケトン体は、脂肪をエネルギーとして利用するときに肝臓で作られる物質です。

主なケトン体には

  • β-ヒドロキシ酪酸
  • アセト酢酸
  • アセトン

があります。

血液中のケトン体を測定すると、現在の体内でのケトン体産生の状態をより正確に知ることができます。


尿ケトン体との違い

尿ケトン体は、体外へ排泄されたケトン体を調べる検査です。

一方、血中ケトン体は現在の血液中のケトン体濃度を直接測定するため、より正確に状態を把握できます。

そのため、糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)が疑われる場合には、血中ケトン体の測定が重要になります。

【図1:血中ケトン体と尿ケトン体の違い】


血中ケトン体が高くなる主な原因

生理的な原因

  • 糖質制限
  • ケトジェニックダイエット
  • 長時間の絶食
  • 激しい運動

注意が必要な原因

  • 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)
  • SGLT2阻害薬関連ケトアシドーシス
  • 重度の感染症
  • 飢餓状態

糖質制限で高くても心配ない?

糖質制限中では、血中ケトン体が軽度に上昇することがあります。

これは脂肪をエネルギーとして利用している正常な代謝反応であり、

  • 血糖値が正常
  • 体調が良い
  • 水分が十分摂れている

のであれば、多くは病的ではありません。

一方、

  • 高血糖
  • 強い口渇
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 呼吸が速い
  • 意識障害

を伴う場合は、緊急治療が必要になることがあります。

【図2:血中ケトン体が高いと言われたら】


こんな方は早めに受診してください

  • 糖尿病がある
  • SGLT2阻害薬を服用している
  • 吐き気・嘔吐が続く
  • 強い口渇がある
  • 呼吸が速い
  • 意識がもうろうとしている

まとめ

✅ 血中ケトン体は現在の体内の状態を反映する

✅ 尿ケトン体より詳しく評価できる

✅ 糖質制限では軽度上昇することがある

✅ 高血糖や体調不良を伴う場合は早急な受診が必要


当院からのメッセージ

血中ケトン体が高いからといって、すべてが病気というわけではありません。

食事内容や生活習慣による生理的な変化の場合もありますが、糖尿病や感染症など重大な病気が隠れていることもあります。症状や血糖値とあわせて総合的に判断することが大切です。


院長のワンポイントアドバイス

血中ケトン体は「なぜ高いのか」を考えることが重要です。

糖質制限中で元気な方と、糖尿病性ケトアシドーシスの方では、同じ「ケトン体高値」でも意味はまったく異なります。自己判断せず、気になる症状がある場合は早めにご相談ください。


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