こんにちは。

船橋駅前の内科・循環器（心臓血管）内科・糖尿病内科『いちかわクリニック』院長の市川です。

 

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前回、コンドロイチンとグルコサミンの注意点をお伝えしました。

 

外来でこの話をした時に、以前、このようなご質問がありました。

 

では、

『サメ軟骨はどうなんだ？』

とのこと。

 

確かに、

サメ軟骨は、コンドロイチンを豊富に含み、それが体内で代謝されて、グルコサミンもできて、

しかも、軟骨という名前からも効果ありそうです。

 

しかし、サメ軟骨は変形性膝関節症等には有用であるというエビデンスは見つかりません。

 

サメ軟骨の有用性を検討した論文の多くが、投与量が少ない設定であったことも一つの要因でしょうが。。。

 

しかも、サメ軟骨にはカルシウムが多く含まれるので、腎臓病の方は注意が必要です。

 

また、ここからは余談ですが、サメ軟骨はがんに効くという人もいます。

 

確かに、サメ軟骨には新生血管生成阻害作用というものがあります。

これは、新たに血管を作ることを阻害するということです。

 

がんは、血管を新たに作り栄養を補給し大きくなります。

ですから、それを阻害してがんが大きくなるのを防ぐということですね。

しかし、この作用を得るにはかなりの多くのサメ軟骨を摂取しなければならないようで、

実際、がん増殖抑制効果にいつては、有効であるという証拠は現時点では見つかりません。

 

サプリメントについては、適切な情報を取得し、見極めることが大事です。