第1596回:院長ブログ:糖質制限で脂肪が減る理由 ~体脂肪はどのように燃えるのか?医学的にわかりやすく解説~
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✅ 脂肪はどうやって蓄えられるのか
✅ なぜ糖質制限で脂肪が燃えやすくなるのか
✅ ケトン体との関係
✅ ダイエットとの違い
食事から摂ったエネルギーは、
使い切れなかった分が脂肪細胞に蓄えられます。
これは体が飢餓に備えるための正常な仕組みです。
つまり、
脂肪そのものは悪者ではありません。
問題になるのは、
「使う量」より「蓄える量」が多い状態が続くことです。
糖質を食べると血糖値が上がり、
膵臓からインスリンが分泌されます。
インスリンには
という重要な働きがありますが、
もう一つ、
脂肪を蓄える働きもあります。
さらに、
インスリンが多く分泌されている間は、
脂肪は分解されにくくなります。

【図1:インスリンと脂肪細胞の関係】
糖質を適切に減らすと、
血糖値の上昇が穏やかになります。
すると、
インスリン分泌も少なくなります。
インスリンが低下すると、
脂肪細胞は
「蓄えるモード」から「使うモード」
へ変わります。
脂肪細胞に蓄えられた中性脂肪は、
分解されて
になります。
この脂肪酸が、
筋肉や肝臓でエネルギーとして使われます。
さらに肝臓では、
脂肪酸からケトン体も作られます。
ケトン体は、
脳や筋肉などで利用される大切なエネルギー源です。

【図2:糖質制限で脂肪が燃える流れ】
よく
「糖質制限すると脂肪が勝手に燃える」
と思われていますが、
正確には少し違います。
糖質制限は、
脂肪が使われやすい体内環境を作る食事法
です。
もちろん、
体重を減らすには、
摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスも重要です。
糖質制限に
を組み合わせることで、
脂肪酸がさらに利用されやすくなります。
また、
筋肉量を維持することは、
基礎代謝を保つためにも重要です。
当院では、
体重だけではなく、
なども総合的に評価しています。
「何kg減ったか」ではなく、
代謝が健康な方向へ改善しているかを大切にしています。
✅ インスリンには脂肪を蓄える働きがある
✅ 糖質制限でインスリン分泌が穏やかになる
✅ 脂肪が分解され、脂肪酸やケトン体として利用される
✅ 糖質制限は脂肪が使われやすい環境を作る
✅ 運動を組み合わせるとさらに効果が期待できる
糖質制限は、単に体重を減らすことだけが目的ではありません。
体脂肪の蓄積を抑え、脂肪を効率よく利用できる体づくりを目指すことが大切です。
無理なく継続できる方法を一緒に考えていきましょう。
体脂肪は「敵」ではなく、「使われていないエネルギーの貯蔵庫」です。
糖質制限は、その貯蔵されたエネルギーを上手に活用しやすい体内環境を作る方法の一つです。
**~「ケトン体は危険」という誤解を医学的に解説します~